【高次脳機能障害専門医京都】中学生(事故当時)が高次脳機能障害専門医に転院受診して後遺障害7級が認められ6300万円の損害賠償金の支払を受けた事例【高次脳機能障害7級】

相談のきっかけ
事故当時京都市の中学生だった被害少年は、交通事故で脳挫傷を負い入院したものの、その後通院した病院で脳には異常がないし、治療することは何もないとして今後の治療を断られました。
被害少年の両親は、今後どのような病院で治療を受ければよいのか不安になり、リンクスの無料相談を利用されました。
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リンクスの弁護士のアドバイス
リンクスの弁護士は、京都の高次脳機能障害の名医として知られる専門医を紹介し、被害少年に転院してもらうことにしました。
その京都の専門医は、被害少年を高次脳機能障害であると診断した上で、今後の治療と共に、後遺障害が残った場合には後遺症診断書を作成することを約束してくれました。
また、被害少年が高校進学後に勉強で苦労している点やアルバイトで失敗した点を詳しく聴取して、高次脳機能障害で工夫した方がよい点などを丁寧にアドバイスしてくれました。
その後、リンクスは、京都の高次脳機能障害の専門医である主治医に後遺障害診断書を作成してもらったところ、自賠責保険で後遺障害7級の認定を受けることができましたので、示談交渉に入りましたが、保険会社と折り合うことができず、京都地方裁判所で裁判になりました。
保険会社側の弁護士の裁判での主張
保険会社側の弁護士は、京都地方裁判所における裁判で次のような主張をしました。
・被害少年の症状は後遺障害9級程度であり7級は高すぎる
・被害少年は大学に合格するなど症状固定後に改善している
リンクスの弁護士の反論
リンクスの弁護士は、大学に合格はしたが志望校ではなく、進学後のアルバイトでも失敗をしたり叱責されることがあることなどを主張するとともに、再び京都の高次脳機能障害の専門医である主治医に詳細な意見書の作成をお願いして、裁判に提出しました。
その結果、京都地方裁判所の裁判官は、保険会社が被害少年に5300万円を支払う和解案を提示しました。
被害少年の両親はこの和解案に応じることにされ、自賠責保険金を含めて6300万円余りの損害賠償金の支払を受けることに成功しました。
京都の高次脳機能障害の専門医
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この解説の筆者(担当弁護士)
弁護士 藤川真之介
弁護士法人法律事務所リンクス(京都弁護士会)代表弁護士。交通事故の被害者の救済に取り組む。特に後遺障害等級の獲得に注力し、担当した裁判例が交通事故専門誌「自保ジャーナル」2048号に掲載。京都大学法学部卒業。2007年弁護士登録(登録番号35346)。