交通事故の鎖骨骨折の慰謝料相場や後遺症確率は?ずれてくっつく変形治癒なら?
鎖骨骨折は変形治癒することが多い。
後遺障害12級5号が認められ主婦が1100万円の賠償獲得事例を紹介。
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交通事故で鎖骨骨折の慰謝料相場は?後遺症として痛みやしびれが残った場合は?
交通事故で鎖骨骨折の慰謝料の相場は、入通院の慰謝料が100万円~200万円、後遺症慰謝料が290万円です。
鎖骨が変形治癒するなどして後遺障害等級12級5号が認められると、通常の慰謝料に加えて後遺障害が残ったことの精神的苦痛に対する慰謝料である後遺障害慰謝料と後遺障害によって今後の仕事への影響に対する補償である後遺障害逸失利益が認められます。
鎖骨骨折の入通院慰謝料
鎖骨骨折の入通院慰謝料は、入通院の期間に応じて、次の基準で支払われます。
入院期間 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
通院期間 | 53 | 101 | 145 | 184 | 217 | |
1月 | 28 | 77 | 122 | 162 | 199 | 228 |
2月 | 52 | 98 | 139 | 177 | 210 | 236 |
3月 | 73 | 115 | 154 | 188 | 218 | 244 |
4月 | 90 | 130 | 165 | 196 | 226 | 251 |
5月 | 105 | 141 | 173 | 204 | 233 | 257 |
6月 | 116 | 149 | 181 | 211 | 239 | 262 |
7月 | 124 | 157 | 188 | 217 | 244 | 266 |
8月 | 132 | 164 | 194 | 222 | 248 | 270 |
9月 | 139 | 170 | 199 | 226 | 252 | 274 |
10月 | 145 | 175 | 203 | 230 | 256 | 276 |
11月 | 150 | 179 | 207 | 234 | 258 | 278 |
12月 | 154 | 183 | 211 | 236 | 260 | 280 |
鎖骨骨折の後遺障害慰謝料
鎖骨骨折で後遺障害12級が認められた場合、これに加えて、後遺障害慰謝料として280万円~290万円が認められます。
後遺障害逸失利益
後遺障害12級が認められると今後の収入が14%減少する可能性があるとして後遺障害逸失利益を計算することが多いです。
しかし、保険会社は、鎖骨の変形治癒によって12級が認定された場合でも、鎖骨の変形は仕事に影響しないとして、後遺障害逸失利益を認めようとしないことが多いです。
このページでは、法律事務所リンクスの交通事故に強い弁護士が、鎖骨が変形治癒した場合の後遺障害等級や慰謝料の相場や鎖骨の変形治癒による主婦業への影響が認められ1100万円の補償を受けた事例をご紹介します。
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鎖骨骨折の後遺障害等級は?
交通事故で鎖骨を骨折した場合、次のような後遺障害等級が認められる可能性があります。
- 鎖骨が変形治癒した場合 12級
- 鎖骨遠位端を骨折して可動域制限が残った場合 10級または12級
- 鎖骨を骨折して痛みが残った場合 12級または14級
鎖骨遠位端骨折で肩関節の可動域制限が残った場合については次のページをご覧ください。
肩の後遺症~肩甲骨上腕骨折で痛みや腕が上がらず仕事できない
鎖骨の変形治癒の後遺障害認定
鎖骨を骨折した後に骨が変形した場合、その他の体幹骨の変形として、12級5号が認定される可能性があります。
鎖骨の変形で12級5号の後遺障害等級が認定されるには、次の2つのポイントを押さえておく必要があります。
- 後遺障害診断書の体幹骨の変形欄の鎖骨の箇所に〇をつけてもらう
- 裸体となった時に明らかにわかる変形であることを証明する
鎖骨の変形治癒で12級5号の認定を受けるには、まずレントゲン上の変形の程度が大事ですが、レントゲンを提出するだけでは、後遺障害等級認定を獲得できない場合があります。
というのは、2にあるように、裸になったときに変形が明らかにわかる程度の変形であることが必要だからです。
自賠責保険による後遺障害等級の認定は、後遺障害診断書とレントゲン画像などの書面審査なので、あなたの鎖骨の変形を直接診察してくれるわけではありません。
したがって、鎖骨であれば肩を突き出して写真を撮影して自賠責に提出するなど、変形が明らかであることを積極的に証明していくことが大事になります。
また、鎖骨の形態は人それぞれ違うので、骨折していない方の鎖骨も映るようにレントゲンや写真を撮影して、左右差を強調することも大事になります。
鎖骨の変形治癒で後遺障害12級5号が認定された主婦に逸失利益1100万円の補償を受けた事例
事案の概要
被害者女性は主婦の方で、旅行中に交通事故に遭って、肩鎖関節を脱臼し、鎖骨に変形が残ってしまいました。
被害者女性は、肩に痛みはあるものの、挙がることは挙がるという状態で、後遺障害を認めてもらえるのか、適正な補償が受けられるのかが不安になり、リンクスの弁護士に依頼されました。
鎖骨変形治癒で後遺障害12級5号を獲得
リンクスの弁護士は、被害者女性の肩が不十分ながらも挙がるということだったので、肩関節の可動域制限による後遺障害等級の獲得は難しいと考え、鎖骨の変形による後遺障害12級5号の獲得を目指すことにしました。
鎖骨の変形の場合、片方のレントゲンを撮影しただけでは変形が分からないことが多いため、両肩のレントゲンを撮影して左右の違いを確認することにしました。
加えて、レントゲンだけでは変形の程度が分からない可能性があるため、肩の変形が分かる方法で写真撮影を実施することにしました。
その結果、鎖骨の変形が認められ、無事後遺障害12級5号を獲得することができました。
鎖骨変形治癒による休業損害・逸失利益を主張
リンクスの弁護士が、後遺障害12級の場合、主婦としての家事労働に多大な影響を与えるを考え、多額の休業損害、後遺障害逸失利益を含む損害賠償金を計算し請求しました。
保険会社は減額の主張
これに対し、保険会社は、鎖骨の変形が残っても痛みがないということはあるので、家事労働への影響は少ないと主張しました。
鎖骨変形治癒による痛み・可動域制限を強調して逸失利益等で1100万円を獲得
リンクスの弁護士は、次のように反論しました。
① 被害者女性の場合、肩関節の可動域に全く問題がないわけではなく、制限が認められること
② 関節の可動域に制限があるのは、鎖骨の変形による痛みが関係している可能性が高いこと
③ 肩関節の可動域制限や痛みのせいで、調理、掃除、洗濯、布団干し等の家事に多大なる影響が出ていること
その結果、保険会社の主張は否定され、主婦としての休業損害や20年分の後遺障害逸失利益が認められることになり、被害者女性は、1100万円余りの損害賠償金を受け取ることができました。
法律事務所リンクスは鎖骨骨折による後遺障害等級の獲得実績多数
リンクスの弁護士は、3000人以上の交通事故被害者の方から無料相談をお受けし、1500人以上の交通事故被害者の方からご依頼頂いてきました。
その中で、数多くの後遺障害等級を獲得し、適正な補償を実現させてきました。
リンクスでは、後遺障害でお困りの方、適切な後遺障害等級認定を受け、適正な補償をお受け取りになられたい方 をはじめ交通事故でお困りの被害者の方のため、無料相談・電話相談をさせて頂いておりますので、是非ご利用ください。
このコンテンツの監修
弁護士法人法律事務所リンクス
代表弁護士 藤川 真之介
交通事故の被害者の救済に取り組む。特に後遺障害等級の獲得に注力し、担当した裁判例が交通事故専門誌「自保ジャーナル」2048号等多数掲載。京都大学法学部卒業。2007年弁護士登録(日弁連登録番号35346)。京都弁護士会所属。2016年に交通事故被害者のための法律事務所として弁護士法人法律事務所リンクス(日弁連届出番号1030)創設。